【正論】阿川尚之 終戦は日本の「選択」だった
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/168645/
(抜粋)
右の勢力はアメリカに負けたのが悔しくてならない。したがって彼らは、アメリカが卑劣な手段で日本を戦に追い込み、その上で予定どおり壊滅させたのだと説明する。真珠湾攻撃はルーズベルトの陰謀だった。日本人に対する人種差別ゆえにアメリカは広島へ原爆を落とした。日本は自衛のため戦わざるを得なかった。そう主張する。
一方左の勢力は、無謀な戦争を起こしたのは天皇の下の政府と軍部であり、国民は犠牲者に過ぎないと主張する。自分たちは戦争を望まなかった。したがって負けた責任はない。とにかく戦争は終わったのだから、それで十分だ。今後憲法9条を守り戦争にかかわらないでさえいれば、平和は守れる。そう信じる。
しかしどちらの言い分にも無理がある。挑発したアメリカが悪いといくら言ってみても、負けたという事実は動かせない。靖国神社の遊就館は、本来、戦勝記念博物館である。ところが勝つはずの大東亜戦争に敗れてしまったものだから、うまく説明できないでいる。
悪いのは軍人で国民は関係ないというのも、事実と異なる。無謀な戦争を遂行した軍部の指導者は万死に値するが、同時に多くの国民がそれを支持し、熱狂し、武器を取って戦った。負けたあとで犠牲者を装うのは、卑怯だ。戦後一貫して平和主義を標榜(ひょうぼう)する多くの新聞も、戦争中は国民を大いに煽(あお)った。
戦争に負けて真っ先にすべきは、敗戦の原因を徹底的に分析し、責任者を処分し、次の戦争には決して負けない備えをすることである。それをしないで、本当は負けていない、悪いのはアメリカだ、自分たちは犠牲者に過ぎないなどと、60年間ぶつぶつ言い続けるのは、潔くないし、何の役にも立たない。

ケチの付けようがない正論だな・・・。

「議論が足りない!」と騒ぐ勢力に限って、議論を封殺しようとしますからね。

そういえば聞いたことあるのぅ。核を持つべきか否かちゃんと議論しては?と言っただけで非難の嵐だったとか。

唯一の被爆国だから絶対に核を認めないという考えがあれば、当然その逆、二度と同じ目に遭わないために最強の核武装をすべき、という考えが同時に存在することは自然なことなんですけどね。

その意見の存在すら認めない、黙れ、と・・・。

情緒の国・日本だけど、こういうことは理論的に考えるべきだね。

そう、日本にはもっと、冷静に、いえ、冷酷なくらいドライに、そして理論的に考えることが必要なんです。

確かに、日本には何かを検証するという作業が足りなすぎるな。

内閣改造も紅白歌合戦もまるで同じ。誰が出るかばかり注目して、何をやったかの検証は全然しないんだから。

いろんなことが、「マスゴミ」の一言に集約できそうですね。

ネットがマスゴミから主導権を奪う、日本の未来のためにはこれしかないのかもな。