2006年10月22日

大月隆寛先生のコラムは素晴らしい。

自分が上手く言葉に出来ないモヤモヤをすっきりと言葉にしてくれる人がいると実に痛快な気持ちになる。ここ最近で2回ほどあったのだが、それがどちらも大月隆寛先生という民俗学者さんのコラム。先生のコラムと私の思考回路の相性がバッチリなのか、いつも思わず膝を叩きたくなる。

【コラム・断】山本モナさんは闇の勢力が放った最終兵器!?

いやあ、山本モナってのは凄腕です。ほかでもない、民主党は若手のホープと目されるイケメン細野豪志議員と「不倫」デートを写真週刊誌にすっぱ抜かれた、あの女性キャスター。

世間は、また民主党が、とあきれ返り、細野センセは雲隠れ、当のモナ様も「体調不良」とかで番組を休養されてますが、いけません、あなたはまさに憂国のジャンヌ・ダルク、ここはぜひともすみやかにお出ましにならんことを。

なにしろ、標的があの『NEWS23』。それもこの秋から新規まき直しとばかり、鳴り物入りで登板してわずか1週間でこの水際立った仕事ぶり。聞けば筑紫哲也御大じきじきに採用を決めた逸材とか。なるほど、確かに余人を以て代え難い才能だったようです。

単なる女子アナにあきたらず、硬派ジャーナリズムにあこがれ、報道記者として立身出世を夢見て大阪からわざわざ東上、まさにピンポイントでいま最も熱いTBSのそれも総本山『NEWS23』に一気に潜入、破壊活動。いや、これはもう民主党とTBSを陥れるために、日本を陰で操る闇の勢力が雇った最終兵器、まさしくそうに違いありません。

昨今、隣国シナのハニートラップ、つまり古典的な色仕掛けってやつが、これまでわがニッポンの官僚や政治家に大層効き目があった、ということが明らかになりつつあります。

だが、ご心配なく。めでたく政権交代のあかつきにはわれらが民主党のこと、そんな下半身の悶々などは国益を一切損なうことなく半径数キロ、シンパのマスコミその他、身内やお友だちの範囲で無事に処理してくださることでありましょう。新たな慰安婦問題など起こりようのないこと、言うまでもありません。(民俗学者・大月隆寛)

なんか、不倫とか議員特権の私的利用ってことだけじゃなくて、なんかモヤモヤしたものがあったのだが、それが大阪での人気に胡坐をかかずに上京し、いきなりNEWS23に出たかと思いきや1週間であのスクープ記事という24も真っ青の展開の早さ。(あの写真は3日で放映中止になった「たまひよ」のCMのキスシーンよりもよっぽどエロい)

山本モナ、早く出てきて釈明しろ!ってブログはいっぱい見かけたが、そういう直接的な言葉でなく、大月先生のような皮肉たっぷりの逆説的コラムって、書ける人はそうそういないんじゃないだろうか。私もこういう文章を書けるようになりたいものだ。

次。


【コラム・断】坂東問題のキモ「それを言っちゃぁ、おしまいよ」

雉も鳴かずば撃たれまい。生まれた子猫を野良猫対策のため自ら始末する、と公言した作家の坂東眞砂子が袋だたきにあっている。

発端はこの夏の日経掲載のコラム。じきにネットで火がつき、よせばいいのにご本人が週刊誌その他で盛んに「反論」などしたものだから火に油。タヒチ在住、結構な豪邸に外国人男性と同居、という属性も裏目に出て、あちこち巻き込んで結構な論争沙汰(ざた)に。果ては海外でも報じられ、現地ポリネシア政府が動物虐待で告訴に乗り出すなど、その後も事態は微妙にくすぶっている。

だがこれ、動物愛護がどうの、といったご大層な問題でもないだろう。要は、わざわざ口外すべきでもないことを得意げに能書き垂れてみせた、その無神経さ、「作家」の自意識にあぐらをかいた特権意識ありありの気配が世間のカンにさわった、まずはそれだけ。言ってることはともかく、おまえが言うな、なのだ。

かつて、産婆という仕事があった。今は助産師と言わねばならぬらしいが、生と死のぎりぎりの切羽に関わる仕事である以上、望まれぬ子や事情あって育たぬ子を、自らの判断で始末する、それも仕事のうちだった。誰もがそのことを暗黙のうちに知っていたし、だからこそ言わずもがな、敢(あ)えて口にすることもなかった。

「いのち」とは常にそんなもの、たかだかその程度のことはすでに人の世は思い知っている。そんな畏(おそ)れ、謙虚さのないまま言挙げするような了見違いは、そりゃあなた、当然叩(たた)かれますがな。

「それを言っちゃぁ、おしまいよ」というのは、この件についての藤原新也の言。さすが、かつて『東京漂流』で「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」とやった御仁、器量が違う。(民俗学者・大月隆寛)

私のペット観は過去に何度か書いたが、よその国のことは知らないので置いておくが、とにかく現在の日本における「ペットブーム」とやらは異常である。狂気の沙汰と言ってもいい。

ペットを飼うことには善の部分と悪の部分両方があるわけで、そのどちらも思考から欠けてはならない。ペットには癒しや命のあり方を学べるという善があると同時に、食物連鎖の頂点に立つ人間の下位の動物に対するエゴも存在する。

それが、日本の現状では善の部分だけを取り上げて、悪の部分は覆い隠している。「キャーかわいい!」という犬を作るための交配でどれだけの中間体が殺されたか、ペットショップで売れ残った種が殺されたか、一切無視である。

ペットを飼うことは絶対的な善であると信じ込んで疑わない輩が、おもちゃかAIロボットでも扱うかのように命ある動物をエゴの下に支配している。それが日本のペットブームの現状である。

で、そこに対しての警鐘は必要であり、もっと声を大にしないといけないと思うのだが、そんなところに坂東氏の子猫殺しコラムが登場した。

私はこのコラム、作家が作った架空の小説なら大いにアリだと思った。ペットブームに関して思考停止している日本への問題提起としてはいい教材だと思う。でも架空の話じゃないとなると、爆撃するのはいいけど、火薬の量、間違えてないか?という思いがあった。

去勢・避妊手術をすることと子猫を殺すことは、命を奪う意味では同じであるという坂東氏の主張に対する許容量は、私の場合他の人よりも大きいと思うが、それでもやっぱりなんだかなぁという思いが消えなかった。

ペットを飼うことに対して懐疑的な立場の私のような人間にはいい教材なのだが(もちろん子猫を放り投げて殺すなど論外であるが、去勢・避妊手術をすれば全部OK!としたり顔をしているのはどうなのか?という問いかけは正しいと思う)、まさに「お前が言うな」に集約されるんだと思う。

大月先生、ありがとう。


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posted by チョロQ at 23:22| Comment(0) | TrackBack(1) | 社会情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 地元でも秋祭りが真っ盛りで盛り上がりましたね。 小沢ミンス党も支持者の皆さんもお祭りの後始末は忘れないようにね。
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